「ほぼ日公式ラーメン」を
作ったぞー。

今度のコラボレーションは日清食品と、だよ。

第13回 「発売日のお知らせと、おサルのなると!」

こんにちは、高田馬場サガコです。

先週の「いいとも」でdarlingが大々的に告知して、
大いに盛り上がった『サルのおせっかい』。
みなさまお待たせしましたっ。
いよいよ、発売日の発表ができることになりました!

 

『ほぼ日先行予約』は3月5日の正午から!
価格は12個入りで2500円(送料・消費税込)です。

 

『日清e-めんShop』での
3/8からの一般発売に先駆けて、
3/5(火)の正午にこちらのページから
『先行予約申込画面』へ
アクセスが可能になります。
詳しいことは、当日あらためてご案内いたしますね。

もう、「すぐそこ!」ですよねぇ・・・・。
わきわきと同時に、しみじみ。

さぁ、それでは本日の本題です。
そうです、具材のことを言っておかなくちゃ。

ラーメンといえば、なるとです。

まずはこちらをご覧ください。

 

アッキィさんに作ってもらった、
オリジナルなるとのデザイン画です。

謙虚で淑やかの代名詞・サガコにも、
これだけは譲れません!と、去年の5月から
頑固に言い続けてきたことがあります。

「【さると】だけは入れましょうね!!」

おさるのなると、略して【さると】。
ほぼ日グッズは今までにもたくさんあったけれど、
「食べられるおさる」っていうのは、今回が初めて!
もちろん、他の誰もがおなじ気持ちだったので、
すんなり受け入れられたんですけどね。

6万枚もの【さると】が出来る様子なんて、
きっと壮観に違いないわ…。
私は日清食品の広報の松尾さんに
「さるとの工場を見せてください!」と、
お願いしました。

「見ていただくのは構わないんですが、遠いですよ?」
「どこでも行きます!どこですか?」
「福島県のいわき市です。
 東京から特急で2時間半。往復5時間です」
「行きましょう!松尾さん」
「えっ、僕もですか!?」
「当たり前じゃないですか!」
と、半ば強引に松尾さんを巻き込みつつ、
サガコは【さると】の製造工場へ向かったのです!

日本一(?)の乾燥かまぼこ会社

私達が訪れたのは「株式会社 営洋」さん。
なんでも日本での乾燥かまぼこ市場では
トップ企業なんですって! すごいっ!!
「実はこういうシンプルなデザインの線画が、
 乾燥なるとではすごく難しいんですよ。
 今回のおさるは、うちの職人がかかりっきりで
 金型を作ったんです。デザインを見た瞬間に、
 『これは厳しい〜っ』って唸ってましたけどね(笑)」
と営業の武田さん。
嗚呼、ここの職人さんが挫折していたら、
【さると】は日の目を見なかったかもしれないのね。

いわき市の市街地から少し離れた、のどかな川沿いの地。
田んぼの真ん中に、その工場はありました。


「営洋さんの工場」

さるとはこんな風に作られていた!

さあ、いよいよ【さると】誕生の瞬間に密着取材です!
入る前の衛生チェックは厳しかったですよ〜!
見学用の白衣に着替えて、帽子を被って、
エアーシャワーを浴びて埃を落とし、手を消毒して…と、
沢山のチェック項目をクリアしないと
入れないようになっていました。


「誰が誰やら、の状態に」

工場内に入ると、熱風乾燥機の大きな音が
ぐおんぐおんと唸りを上げていました。

それでは写真で一気に生産工程を
ご覧いただきましょう!


「白くて長い棒のようなものが…」
        ↓


「おお、なるとに……おさるだ!!」
       


「薄くスライスして…」
       


「でっかいドラムで熱風乾燥!」
       


「やはり最後は人の目と手で、割れたなるとなどを選別 して…」

そうしてできた【さると】がこれだ!!

 

「かわいい〜っ!」と、
工場の中で思わず叫びそうになりました!

実物を目の前にして、
「やっと、ここまで作れたんだなぁ」と
あらためて、じ〜んとしちゃったのでありました。
じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
  じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
(私と松尾さん、ふたり分のじ〜〜〜んが共鳴)

【さると】の他の6種類の具は?!

読者の方々からも、たくさんお問い合わせが
ありましたっけね。
「おサルの絵のなるとは当然入りますよね」と。
【さると】は無事に実現できましたよ!

じゃあ、他の具はどうなった?
こっちはこっちで、創意と工夫と情熱と冷静の間です。

実に絶妙な香ばしさのハーモニーを奏でる
6種類の具材をご用意しましたとも!
一気に発表してしまいましょうっ。

・チンゲンサイ
 緑の彩り、シャキシャキ歯応え!

・煮豚
 うまみの王様。だから、いっぱい入れました。

・焦がしネギ
 しっかりローストしてあるって、香ばしい。

・普通ネギ
 青いネギは欠かせない名脇役。

・ローストガーリック
 香ばしさ大幅アップ。

・たまご
 スープを吸ってふうわりおいしい。

この6種類に【さると】を加えて、合計7種類!
いかがっすか?

実は、この具材を決めるのにも
一つのストーリーがあったんです。

香ばしさを追求して『サルのおせっかい』は
つくられていったのですが、
そこでこれは欠かせないだろうと
大きくフューチャーされていたのが「ニンニクの芽」。
【こんがりガーリックしょうゆスープ】との
相性もバッチリの具材でした。

しかし、商品の内容を決定して、
日清食品の社内の承認を得るというその前日、
突然、松尾さんから電話が入ったのです。
「小山の判断で、ニンニクの芽を無くして、
 その分チンゲンサイを増やそうということに
 なっているのですが」

ええっ!?
ど、どうしてですか!?

「さっき、最後の試食で小山だけが気がついたんですが、
 スッパイスの酸味と、ニンニクの芽の風味の
 2つの風味が重なるとニンニクの芽の青臭さが
 強く感じられる、と言うんです。
 ニンニクの芽を入れないと、
 しょうゆの香ばしさがかなり引き立つんですよ。
 『ほぼ日』の皆さんに、
 仕上げの試食をしてもらえない状況で、
 大事な味のことを決定してしまうのは心苦しいんですが、
 本決定までの時間がありません。
 ここは小山の舌を信じてはもらえませんか?」

あの小山さんがおいしいと言っている…。
ニンニクの芽がスープに合わないと言っている…。

一瞬、「ほぼ日」の会議テーブルは、
ピクミンの集いのようになりました。
とにかく、無駄に相談している感じの状態。
えらいこっちゃえらいこっちゃ・・・・。

「では!チンゲンサイのみでお願いします!」

妙に強く言っても、根拠はひとつだけ。
「小山さんが言ってるんだったら」という信頼のみ。

後日、ニンニクの芽を抜いて、
その分チンゲンサイと煮豚を増やした
サンプルが送られてきました。
試食をした私達は、本当に驚きました。
「これ……おいしくなってるよ!」
「うん!しょうゆの風味が、いままでより出てる!」
「しかも、具材のボリュームも増えてるんでしょう?」
「小山さんの判断、間違ってなかった!」
と、「なるほど」の嵐!
しかも、【スッパイス】を入れた時の
さっぱり感、食べやすさもアップしてるわぁ。
これは…ますますイケルぞぉ。
小山さんのラーメンに対する感覚はやっぱりすごかった!
「最後の最後で、この判断が出来たのはすごいよねぇ」と
小山さんファンのdarlingもうれしそうでした。

さあ、これで本当の本番となった
『サルのおせっかい』。
みんな、おいしく食べてくれるかなぁ。

次回は発売日直前、パッケージにダンボールまで、
「こんなのが送られてくるぜ」という商品の姿を、
一挙にお見せしますよー。

さあ、先行発売まであと4日ですっ!!
限定5000ケース、是非お早めにご注文くださいね!

(つづく)

「ほぼ日公式ラーメン」への感想などは、
メールの表題に「ラーメン」と書いて、
postman@1101.comに送ってね。

2002-03-01-FRI

BACk
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