
30枚目:「コビト錠」
寝不足で会社に行った日。気が付けば5時。
いつのまにやら、書類は誰かがサインしてくれている。
そんな事はなかったかい?
それが「小人さん」。
小人さんはあなた以上の才能は無いけれど
追いつめられるといつも出てきて助けてくれる。
頼もしい奴。
そんな小人さんがいつでも呼べる
ちょっとヤバイ薬、新発売。
コビト錠

嫌な仕事・勉強に。
・CATALOGUE・

社長が「月のうらがわシート」の交易で仕入れた素敵な木の実。惑星現地(上・写真)では「夢の木」と呼ばれるこの植物の果実には神経伝達物質をブロックする物質が含まれており、摂取すると脳内で分解されるまでの行動は、まるで夢をみていたかのように記憶として残っているのに、最中の意識が体感できない。
たとえば1年間のつらい浪人期間を前に成分を摂取する。1年間、あなたはそのまま勉強する訳だけれど。飲んでからの体感意識はまるで深く眠って目覚めたかのように次の瞬間は1年後に飛んでいて、受験勉強中の記憶は思い出になっている。結果はもちろん本人の才能の程度にあわせて。
|
○ 社長! これは沢山売れるでしょー。
だって世の中やなこと沢山だもん。
● な。な。そう思うやろ。どや!
○ 嫌な事があったら速攻、冬眠みたいな。
しかもちゃんとその間は動いているんですよね。
● そや、これでたとえ失恋してもそんなもんは
あっと言う間に遠い思い出になるねんて。
〜大なら1月、小なら1日
12錠飲んだら1年間っ♪〜
from 『深夜特急ヒンデンブルク号』
|