ほぼ日乗組員約150名がひとり5通ずつお返事を書きました。さあ、あなたに届くのはどんなメールかな?
ゴールデンウィークだからヤギが鳴くのか、 ヤギが鳴くからゴールデンウィークなのか、 あるいは、ゴールデンウィークとヤギは そもそもなんの関係もないのか。
さあ、あなたは、どう思いますか? 私は、なにがなんだかよくわかりません。
ともかく、ゴールデンウィークです。 もっと具体的に言うならば、 4月末から5月上旬にかけての連休です。 人はそれをゴールデンウィークと呼び、 黄金週間と漢字で表記したり、 GWとアルファベット2文字で略したり、 それはそもそも映画業界のキャンペーン名だから 正式には大型連休と呼ぶべきなんだよ、 などと言ったりするわけですが、 さあ、あなたは、どう思いますか? 私は、なにがなんだかよくわかりません。
随所にヤギの鳴き声がするこのコンテンツこそ、 なにがなんだかわからないかもしれません。 あっ、それはよくない。説明しなければいけない。
あなたがいま読んでいるこのコンテンツは、 「メールするからメールしてね。」という、 なんとなんと、2007年から続いている、 マジでたいへんものすごく伝統的な企画なのです。
「それはいったいどういうコンテンツですか?」 という質問が聞こえてきたら、 私はそれがどういうコンテンツかを説明します。 なので、申し訳ありませんが、 「それはいったいどういうコンテンツですか?」 と質問してもらっていいでしょうか? それでは、よろしくお願いいたします。 いきますよ? ‥‥ハイッ! どうぞ!
「それはいったいどういうコンテンツですか?」
おお、よくぞ聞いてくださいました。 お答えしましょう。ご説明しましょう。
「メールするからメールしてね。」とは、 ほぼ日が設定したメールアドレスに、 1通の電子メールを送ると、 かならず、もれなく、例外なく、 1通のお返事メールが返ってくるという企画です。
おっとっと、ぽかーんとしていますね。 それがどうした、と思っていますね。 大丈夫、大丈夫、みなさん、そう感じるんです。 私、このコンテンツの説明を、 かれこれ15年以上やってますから、 そういう、ぽかーんとした反応には慣れてます。
私は、よくわかっているのです。 1通のメールを送ると、1通のお返事が返ってくる。 それだけでは人は興味を持ちません。 けれども、この事実を追加したらどうでしょうか。
1通のメールを送ると、1通のお返事が返ってくる。 しかも、毎回、違うお返事が返ってくる。
「ん? どういうこと?」と、 あなたは思ったのではないでしょうか。 そうです、だいたいここでみなさん、 「ん? どういうこと?」と疑問に思われます。
より具体的にご説明しましょう。
あなたが、指定されたアドレスに、 10通のメールを送ります。 すると、10通の、内容の違うお返事が届くのです。 さらにいうならば、 あなたが、指定されたアドレスに、 30通のメールを送ります。 すると、30通の、内容の違うお返事が届くのです。 なんなら、100通でも、150通でも、 毎回、毎回、違ったお返事が届くのです。
ここであなたは「ははーん」と思ったかもしれません。 その仕組み、見破ったぞ、と感じたあなたは にやりと笑い「AIですね?」と言うかもしれません。
ところが違うんですよ。 これ、AIは絡んでないんですよ。 ていうかこの企画がはじまった2007年に AIなんてないんですよ。
じゃあ、いったい、どうやってるのさ、 と、ヤギも聞いています。 お答えしましょう!
その秘密は、人力です! 人力は「じんりき」と読みます。 すなわち、人の力です。
ほぼ日の乗組員たちがひとりひとり、 ぱたぱたとタイピングして、 お返事のメールを書いたのです。
ほぼ日の乗組員は現在約150名。 それぞれが5通のお返事メールを書きましたから、 だいたい750通のメールがストックされています。 なかなかすごいでしょう?
え? 750通のメールといわれても、イメージできない? あ、じゃあ、ビジュアルで見せましょうかね。 これもいつの間にか毎年恒例になりました。 750通のメールって、こんなかんじです。

いやあ、毎年毎年、よくやるなあ、我々。 ともかく、750通のメールが、 みなさまのところに送られるのを待ってます。
あっ、でもね、みなさまから届くメールの 内容に応じたお返事が送られるわけじゃありません。 来たメール1通に対して、 ランダムにお返事のメールが1通送られます。 お返事といいつつ、やり取りとしては、 ちぐはぐな感じになりますけど、 そういう遊びだと思っておたのしみください。 野暮を承知で書いておくと、 最初に送るメールの内容はなんでもかまいません。 なんなら「あ」とかでもお返事は届きます。 でも、人って不思議なもので、 いちおう、なんか書いちゃったりするんですよね。 このあたりはどうぞご自由に。
さてさて、これも恒例となりましたね。 この「メールするからメールしてね。」という遊びに、 去年は何通のメールが寄せられたかを、 このタイミングでお伝えしております。
うぉっほん、えっへん、発表しましょう。 昨年、この企画に寄せられたメールの数は‥‥ なんと、「62,777通」です! 6万通以上ですよ? すごくないですか?
ていうか、みなさん、もう電子メールなんて あんまりつかってないんじゃないですか? 誰かになにかを伝えたければ だいたいLINEとかメッセージアプリで 済ませちゃってる人がほとんどなのでは? そんなご時世なのに、 なんと、寄せられたメールが約6万通! いやあ、おもしろいなあ。
そのようなおかしな遊びを今年も開催いたします。 ゴールデンウィークのひまつぶしに、 ぜひともご活用くださいね。
そうそう、これも毎年お伝えしていることですが、 きちんと言っておきましょう。 先ほどお伝えしましたように、 お返事を描いているのはほぼ日の乗組員です。 まあ、言ってみれば、「ふつうの人」です。 平々凡々とした、ザ・ふつうの人ですから、 書くメールの内容も当然「ふつう」です。
すごくおもしろいお返事が届くということは、 まあ、まずありませんので、 そのあたりのハードルは思いっ切り下げて この企画をたのしんでいただければと思います。
あ、でもね、そのふつうのお返事のなかに、 日本を代表するコピーライターが書いた お返事メールも混ざっているみたいです。 そのあたりの「運」もぜひおたのしみくださいませ。
あと、細かいことですが、届くお返事メールは、 「改行あり」と「改行なし」が選べます。 どちらも内容はいっしょですが、 スマホで読むなら「改行なし」が読みやすく、 PCで読むなら「改行あり」が読みやすいと思います。 どちらでも、好きなほうを選んでください。
おお、ヤギが2回鳴いたということは、 ぼちぼちこの長々としたテキストも終盤です。
最後に、ちょっとややこしい説明をしておきます。 ここはなんなら読み飛ばしてもけっこうです。
ほぼ日から届いたお返事返事メールに ついつい返信したくなりますが、 返信しても、それにお返事メールは届きません。 つぎのお返事メールが読みたい場合は、 とどいたお返事メールに返信するのではなく、 「最初の1通」をもう一度出してください。 ただし。ただし、ですよ? その「お返事メールへの返信」は、 ほぼ日の編集部には届く仕組みになってます。 だから、「お返事メールへの返信」は、 感想メールとして乗組員が うれしく読ませていただきますので、 出したい方はどうぞ遠慮なく出してください。
いろいろたくさん言いましたが、 究極、ぶっちゃけ、言っちゃうと、 あなたがやるべきことはたったひとつ! 気楽にメールを1通出すだけ、です!
「メールする」というボタンを押すと、 ヤギがいい声で鳴いてメールソフトが立ち上がります。 もしメールが届かなかったり、 メールの設定などで心配があるときは、 「くわしいやりかたとご注意など」をお読みくださいね。
それでは、今年も、メールするから、メールしてね!