シェフ
シェフの糠漬け
1 ウチで生糠をつくればいいんだ!
シェフの糠漬け
おいしそうでしょう。おいしいですよ。
 でも、当初のおいしさが減ってきたような気がします。
 それはもしかして、水問題と関係するんじゃないか?!

前回お伝えした「糠床の水問題」ですが、
祖母の言いつけを守って、
「せっかくのおいしい水」を捨てずにいる武井です。
糠と塩をまめに入れているんですけど、
水のほうが勢力がつよくって、
このごろは糠床がたっぷんたっぷんとなっているのが
デフォルトになってきました。
冷蔵庫から出し入れするとき、
「たぽーん、たぽーん」と、揺れるほどです。

‥‥これ、いいのかなー。
よくないような気がするなー。

そういう状況で漬けてると、どうなるかというと、
なんとなく、のレベルではありますが、
ちょっと「おいしさが、減ってきた」気がします。
ただの塩漬けっぽいというか、
しょっぱさがきわだって、うまみが少ない気がするなあ。
母からの宅配便の荷物の中に入っていた
追加用の「煎り糠」と「生糠」もなくなってきたし、
ここらへんで、マイ糠床も、
次のステップを考える時期かもしれません。

で、考えたのが「いい糠を入れる」ことです。
いい糠のほうが、おいしい糠漬けができそうじゃないですか!
(もちろん、それだけじゃないですけどねー。)
では、いい糠とは何かというと、
いい米からとれた糠、のことですよね。
いい米とはなにかというと、おいしくて健康的な米。
‥‥ですよね?
そんなとき、ちょうど、
読者のかたからいただいたメールに、
このようなものがありました。
「糠は、農薬の影響をうけやすい部分です。
 できれば、無農薬栽培や低農薬栽培の、
 健康的なものを使ったほうがいいですよ!」
なるほどー!

そんなふうにつらつら考えておりましたら、
うちには、いいものがあることに気づきました。
「精米機」です。
なんでこれを持っているかというと、
玄米食をはじめた当初、
玄米ばっかりだと、さすがに飽きちゃって、
白米を食べるために、購入したんです。
ところがあまりの大騒音にびっくりして
(掃除機を3台いっぺんにかけたみたいな音がする)
1、2度使ったきり、しまっちゃったのでした。
(なので、いまは、基本的に、玄米食です。)

これだ、これを使えばいいのだ!
あとは、無農薬栽培の玄米を買ってきて
精米して、ほっかほかの糠を手に入れればいいのだ!
そのときはごはんが白米になりますが、
白米も大好きなので問題ありません。

さっそく某土曜日、新宿伊勢丹に行き、
「いい玄米ください!」と、量り売りで2キロ、
いつも買うのよりはるかにいいお米を買いました。
無農薬有機栽培なるコシヒカリでございます。
「なんとかさんがつくりました」と
農業家のかたの顔写真もついておりました。
うむ、なんとかさん、あなたを信じましょう!
糠までだいじに使わせていただきますよ!
ほかほかの糠を糠床に使って
おいしい糠床にいたしましょう!
わが家の大騒音精米機くんに復帰してもらい、
大騒音糠づくり機として活躍してもらいましょう。

ふふふ、おいしくなるかなあ?
その結果は次回!
(それにしても、精米したあとの糠を
 こんなふうに「貴重品」みたいに思うって
 なんだか不思議ですねー。)

 


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