こんにちは。
ほぼ日デザインチームのトリイです。
今日は、6月10日から14日まで、
世田谷ものづくり学校にて開催された
『リアル脱出ゲーム』のもようをレポートします。
『リアル脱出ゲーム』というのは、
京都でフリーペーパーを発行している
「SCRAP」さんが企画しているイベントです。
とある部屋に閉じこめられ、
そこにあるさまざまなアイテムや暗号を読み解き、
部屋から脱出するという謎解きゲームなのですが、
ゲームとは言え、テレビゲームなどではなく、
「実際に」部屋に閉じこめられてしまいます。
1回のゲームにつき、参加者は最大で22名。
その22名で、部屋に隠された暗号や謎をすべて解き
制限時間(1時間)以内に、部屋から脱出するための
鍵を手に入れなければいけません。
過去にも何度か開催されたこのイベント。
ほぼ日乗組員、総勢9名で体験してきました。
ことのはじまりは『リアル脱出ゲーム』を
企画しているSCRAPさんからいただいた一通のメールでした。
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ほぼ日のみなさま。リアル脱出ゲームに来ませんか?
リアル脱出ゲームとは、こんなゲームで、
簡単に言うと突然部屋の中に閉じ込められて、
いろいろ探索してアイテムを集め、
暗号を解いて脱出しようというものです。
それを現実世界でやってみたのがリアル脱出ゲームです。
ゲームがコントローラーをもって
テレビに向かうものではなくなって
しばらく経ちます。
僕は子供のころからゲーム(もちろんMOTHERも!)が
大好きだったのですが、
ずーーーーっと
「ゲームの中に入っていって、
自分の肉体でゲームを体感したい」
と思っていました。
リアル脱出ゲームは大人も子供も、
実際の謎空間でゲームの興奮を味わうことができる遊びです。
みんなで手作りでこつこつと必死で謎を作っています。
もしよければぜひ遊びに来てくださいませ。 |
このメールにとびついたのが、意外にも経理の 。
イベントごとお祭りごとが大好きな
ほぼ日乗組員に参加者を募ったところ、
ヤマネをふくめて、 、 、 、 、
、 、 、 の
総勢9名が名乗りをあげたのでした。
意気揚々とリアル脱出ゲームの会場である
世田谷ものづくり学校へむかう9人。
はたして、無事に脱出できたのか!?
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ヤマネのビックマウスがこだまするなか、
ゲームがスタート。制限時間は1時間。
ほぼ日乗組員をふくめて、総勢20名の参加者が
いっせいに部屋のあちこちを探索しはじめます。
部屋のなかにはいかにも「なにかありそう」な
アイテムや暗号がいっぱい。
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謎めいたメッセージが書かれた黒板や
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手の届かないところにあるカゴや
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床に書かれた謎のカタカナ。
ね。いかにも「なにかありそう」でしょう。
これらの無数にちらばるアイテムや暗号の謎をときあかして
制限時間内に部屋を脱出するための鍵を手に入れれば
ゲームクリアーとなります。
※すべての謎解きを紹介するとキリがないので
ここからはダイジェストでおおくりします。
いかがでしょうか。
一見、支離滅裂に見えますが
じっさいに会場ではこんな感じで
声をかけあっていたのです。
結論から言うと、
主催者の方のやさしい心遣いもあり
制限時間を1分ほどオーバーしつつも
無事に脱出できたのでした。
ほんとうに楽しかった!!絶対また行きたい!!
最初は、脱出のプロみたいな人が
ちゃっちゃっと動いているなかで、
「わけわかんないんですけど!」と
きょろきょろしてたのですが、
時がたつにつれ、やるべきことがわかってきて、
あせりを感じつつ、なにかを見つけるよろこびや
メンバーとの一体感を感じて、
最後にはなんだか感動すらおぼえてしまいました。
終了後は、おたがいをたたえあったりして、
気持ち悪いんですけど、なんとなく青春ぽかったです。
「アイシテル!」でふられっぱなしでしたが、
最後にはうけいれられて、自信をとりもどしました。
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ゲームと分かっていても
こんなにハラハラドキドキしてしまう自分に、
ちょっとびっくりでした。
20人もの大人が、
大声を張り上げて
必死で暗号を解いている場面って
あんまりないので、
いいものを見られたなーと思います。
とくに、さいごの10分間は、
謎がつぎつぎ明らかになっていって、
そのたたみかけるような展開は
よく練られた推理小説を読んでいるようで
スリリングだけど、心地よかったです。
とにかく、たのしかったですー。
子どものころの気持ちになれた1時間でした。
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せまい空間のなかで、
ほぼ見知らぬ20人が動き回るため、
もう何がなんだか、全然収拾がつかないんです。
同じ目的のはずなのになあ、と。
でも、時間が進むにつれて
慌てたり、驚いたり
発見したり、協力したりがどんどん凝縮されていくのか、
みんなで一体感や高揚感を持ってゲームができた気がします!
おもしろかったー。
ありがとうございます。
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何をするのかまったくわからない状態で放り込まれた
今回の脱出ゲームでしたが、なかなかおもしろかったです。
みんながそれぞれの情報を持ち寄って協力しないと
脱出できないようにつくられていて、まさにゲームの
画面に入り込んだような感覚がありました。
そういうゲームソフトは実際にあると思いますが、しかし
これを実際に自分のからだを使ってすることが肝であって、
人間関係が希薄だといわれている現代に風穴をあける
可能性を持った企画かもしれないと思いました。
いや、少しおおげさかもしれません。
でもとても楽しめました。
ただ個人的にはなにひとつ役立てず、
申し訳なく思っています。
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脱出ゲームをインターネットでやったことがあるので、
体験できると聞いたときに、
実際に体験できるわくわく感と、
再現できているのかな、
というちょっとした不安もありました。
実際にやってみたところ、
想像以上に面白かったです!
みんなで考えながら協力しないと解けないというところが、
インターネットとは違うところでしたが、
相談して解決していくのがかえって面白く、
気がつくと夢中になって考えていました。
キーとなる謎やアイテムを
すずきさんや山根さんに見つけられてしまったので、
リベンジすべく、もう一回挑戦したいです!
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折り紙で、課題のアイテムをつくりました。
妙なものを拾って、「初対面のなかま」に
あんなにほめられることってないですし。
お役に立つことができて、うれしかったです。
「普段のなかま」の意外な姿におどろきました。
仕切る山根。告白する鈴木。鈴木の絵を読み取る西田。
大きい2人の安心感と若い2人のフットワーク。
閉じ込められるという異常な環境は、
たくさん発見があって楽しかったです。
セミなら2分で折れるという自分の発見も。
また、脱出したいです。
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脱出ゲームとてもおもしろかったです。
他人同士がどうまとまっていって
ひとつの目標にたどりつける
のかっていうことが目の当たり
にできて貴重な体験もできました。
ただ、これが実際ゲームでなかった
ときを考えるとぞっとしました。
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途中、アイテムのひとつを見つけるのに手間取り、
残り時間が少なくなった状況で、
そこからみなで力を合わせて謎を次から次へ解いていき、
しかし一方で時間は刻々と過ぎていき、
知らないもの同士がいつの間にか一つになって
ついには興奮状態でマイムマイムを踊る!
いや、なぜ脱出するのにマイムマイムを踊るかは置いといて、
盛りだくさんの謎と、それを解いていく20人の仲間たちと、
とっても知的で、かつスリリングで
それでいてちょっとノスタルジックな
楽しい1時間を過ごさせてもらいました。
また閉じ込められたい!
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参加した乗組員全員が初体験だった
この『リアル脱出ゲーム』。
乗組員の感想をみていただければわかると思いますが
とても楽しいイベントでした。
大の大人が20名も集まって
子供の頃にかえったように遊ぶあの感じは、
なかなか体験できるものじゃないような気がします。
そして、イベント自体の楽しさにくわえて、
なによりもイベントを企画されている方たちが、
楽しんでイベントをやっているなあということが感じられて、
楽しいと同時になんだかうれしい気持ちにもなりました。
残念ながら今回の『リアル脱出ゲーム』の開催は
終了してしまったのですが、
機会があれば是非参加されることをおすすめします。
詳細はSCRAPのサイトをご覧ください。
『リアル脱出ゲーム』以外にも
楽しそうなイベントを企画されているようですよ!
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