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											| 宝島へ出発しよう! | 
										 
									 
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								| マニエール・ノワール | 
							 
							
								画家ジョン・マーティンによる19世紀初頭の傑作、『聖書』の挿絵かのようだ。その、メゾチントという銅版画で刷られた人類の宝は、ベルベットのように深い「黒」と、光のように神々しい「白」とで構成されている。メゾチントが「マニエール・ノワール」すなわち「黒の技法」と呼ばれるゆえんだ。‥‥それから2世紀。写真は、21世紀の初頭、石川直樹によって撮影されたトカラ列島・宝島の海である。19世紀後半の冒険小説、スチーブンソン『宝島』のモチーフになったとも言われ、多くのトレジャー・ハンターを惹きつけてきたこの島から、目も眩むような金銀財宝が見つかったとは、ついぞ聞かない。しかし、21世紀最大の日食が訪れたこの日、写真家のカメラには、2世紀前の「宝」にも似た風景が、たしかに写っていた。 
										2011-04-25-MON 
									 
									
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