CAKE
マリーな部屋。

「ひな祭り」続編

甘酒ですけどね、この前の。
(たまぁ~には、こうして約束を守る不思議...)。
『田辺屋』でした。
桜木町の祖母の家の近くなので、
母や祖母に一応きいてみたんですが、やっぱり
「え? なんていうのかしら? 
ずっと、甘酒屋としか知らないわねぇ...」
と予想通りの答え。
この「ずっと」ってのが50年以上なのが、スゴイ。
そんなモンなんでしょうね、店の馴染み方って。

確かに、『田辺屋』には「名代 あまざけ」って
昔は赤地に青だっただろう大きい暖簾がかかってて
今も大きいけど、薄いピンクに
白字模様に近くなってます。
今川焼きも名物で、「名代 今川焼き」の暖簾も、
甘酒のよりは小さいけど、つるしてあります。

・・・というか、甘酒と今川焼きのみの店、なワケですね。
えーと、暖簾を分けて引き戸を開けると、
右側で今川焼きを焼いてて、
左半分が何席か座れるようになってて、
甘酒一杯200円と今川焼き一皿240円(3ヶ)也。
あとあるメニューは(メニューっていうか..)、
コーラとサイダーだったかな。
野毛界隈のおじさんがポツンと、
今川焼きほおばってたりするわけです。

で、ここの甘酒はテイクアウト、って言わないな、
持ち帰りも出来て、1kg600円です。
店の名前もなにも入ってない、
ただのビニール袋に入れて持たせてくれます。
でも! これがね~、おいしいんですよ。
まぁ、小さい頃から飲みつけてる分、
やや評価に甘い面もあるかもしれないけど、
でもやっぱりウマいです。
「添加物は、いっさい入ってないよ」
と、店のおじさん談でした。

行ってみるも良し、買ってきて作るも良し。
(小さい店なので見落とさないでね)
ここでは勝手に、作る方に賭けて、
店のおじさんからおそわった美味しい甘酒の作り方、
書いときましょう。

1、甘酒のモトと水は、1対3の割合で。
  (お店ではこの割合で出してるそうです。
   が、まぁスキズキで)。

2、水を沸かします。水のままで混ぜてから沸かすと
  風味が良くないそーです。

3、沸騰した時に、甘酒のモトと入れて、
  もうひと煮立ちさせます。
  (おじさん曰く、味噌汁の味噌を煮立たせないのと
   同じ要領だそう)。

こんなとこかな。
あ、あとさっきも書いたように添加物が入ってない分、
この甘酒のモトは日持ちしません。
(コンビニとかのと違って)。
でも、1回に作る分づつビニール袋に小分けして
冷凍しておくと大丈夫だそうです。

ちなみに、そのまま冷蔵庫に入れとくと
二週間ほどの賞味期限だそう。
こんなふうな寒の戻りで、冷える夜など
一杯ためしに作ってみてください。あったまります。


最後に『田辺屋』の場所ですが、
最寄り駅は東横線の桜木町、歩いて10分くらいです。
まず、吉田橋というのを見つけてください。
(不親切な書き方ですけど)。
で、伊勢佐木町方面から、野毛に向かって吉田橋を渡って、
二本めの路地を左に。
(一本目は、左折できなかったハズ)。
曲がったら、すぐに「今川焼き」の赤い暖簾が
ヒラヒラしてると思います。
電話等、問い合わせはね~、
(お店の方が)ビックリされるのではないかと思うので、
興味があったら直接行ってみていただけると
ありがたいです。
たたずまいからして、
多分インターネットとかしないだろーなー
ってかんじですし...
(こーゆーの、偏見て言うんでしょーねー...)
では、名残りの冬、風邪など召されぬよう。
                     
わたなべ まり

1999-03-14-SUN

「ひな祭り」

あっ! と思ったら、ひな祭りが過ぎてました..。
ひな祭りは、お菓子界の見せ場。
(ん? 以前もこのフレーズ、出てきたような..。
まぁ、何度もあるんです、きっと。)
これを見過ごしちゃ...いけなかったんですけどね。

でも過ぎちゃったコトは勘弁していただくとして、
どーしよーかな、遅いけどひな祭りのこと、
ちょっと話しましょうか...
25日すぎのクリスマスケーキみたいな気もしますが..。
クリスマス過ぎのクリスマスケーキっていえば、
バカに出来ないんですよね、アレ。
わたしは基本的に菓子好き、かつケチなので、
期を逸した値下げ品、大好きです。
スーパーの“5時過ぎ¥200引き”と一緒で、
クリスマスの夜、そーだなー、22時ごろ、
恋人たちがゆっくり歩いてる横を抜け、
目的のケーキ屋に突進していたり、よくします。
(結構この日は遅くまで開いてる店も多い)。
「何やってんだ?」と時折、頭をかすめるけど
それなりに達成感があって、楽しいモンです、
好きなケーキを安く手に入れられた時は。

非常に話が逸れましたが、ひな祭りです。
白酒が好きでね、(甘酒にも目がないんですが)
何本か買い込んで、甘すぎたら日本酒で割ったりしながら
3月3日以降も抱え込んで飲んでます。
美味しいのかって言われると、
んー..そういうんでもなく、
何ていうか「春だなぁ・・・」って味なんです。
見回しても姿はないのに、どことなく空気の中に
梅の香るのが“鼻”の春なら、霞みたいに白くて
あまぁい白酒は“口”の春という感じ。
それに、白酒を割るポン酒は安酒でも全くOKなので
使っちゃういい機会でもあったりしてます。
まぁ、フンイキですからね~、要は。

そういえば、甘酒のおいしい店を思い出しました。
小さい頃から、ずっとココのを飲んで育ってますが
それ以上は今のとこ、ないと思う...。
でも肝心の店の名前がわからないから
(買いにいく時、見たことなかった。)近い次回、必ず。

そんなとこで、っていうと、
なんか詐欺みたいな回ですが、えーと、許してね。
来年まだこの部屋にいたりしたら
(1年超えてお菓子のことだけ話したら..
エライよね? ガンバロウ)。
ひな祭りは、拡大総力入魂特集しましょう。
多分。

じゃあ、またね。 
                   
わたなべ まり

1999-03-10-WED

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