大阪、泣ける、といえば、 
  業田良家さんの『自虐の詩』につなげるしかないでしょう! 
  中谷美紀さん、阿部寛さんの主演で映画化されたので、 
    ご存知の方も多いと思います。 
  ギャンブル・女・暴力(必殺技はちゃぶ台返し)の 
    三拍子揃ったダメ男・イサオと、 
    その男に尽くす女・幸江の日常を描いた4コマ漫画です。 
    あまりに不幸な境遇の幸江に 
    最初はなんだかやり切れない思いになりますが、 
    読み進めていくにつれ、幸せや不幸という境目が 
    よく分からなくなってきます。 
  後半は、妊娠した幸江を置いてイサオが失踪、 
    幸江の不幸な生い立ちなど、次から次へと、 
    幸せとは真逆の幸江がクローズアップされます。 
    そんな中、幸江が自分を捨てた母に書いた手紙には、 
    「おかあちゃん、 
     いつもあなたをお慕い申しております。」と。 
    何が幸せで何が不幸なのか。 
  「幸や不幸はもういい」から始まるマンガでの 
    ラストのモノローグが圧巻です。 
    是非読んでみてください! 
  (さるこっぷ)  |