他のものと一緒に生活していく、というつながりから、 
  漆原友紀さんの『蟲師』をおすすめします。 
  見慣れた動植物とはまるで違う異形のモノである蟲に、 
    悩んだり、苦しめられながらも 
    共に生きている様々な人たちに 
    一人の蟲師、ギンコが関わっていきます。 
  蟲師とは蟲の生態を知り、 
    蟲が見える蟲専属の医者であり、 
    人と蟲との架け橋なようなものです。 
  読んでみると、ほっこりしたり、 
    どうしようもなく悲しかったり、 
    その不思議な存在の蟲を通して、 
    人のあり方に気付かされたり。 
  生きていくという美しさ、残酷さ、 
    そういったものを感じさせてくれる作品です。 
  (めんたいこ)  |