登場人物たちの姿に励まされる、つながりから 
  高屋奈月さんの『フルーツバスケット』を紹介します。 
  主人公・透や、異性に触れると、 
    とりつかれた十二支の動物に変化してしまう 
    草摩家の人々のお話です。 
  主人公をはじめ、主人公の友人、草摩家の人々… 
    みんな、生きていくのに 
    じっと立ちどまってしまうような「何か」を 
    抱えています。 
    実の親に育児放棄されたり、いじめにあったり、 
    友達を作ることや、幸せになることを 
    諦めてしまったり…。 
    でも、それを乗り越え、 
    笑って前に進んでいこうとする姿に 
    とても励まされました。 
  オススメのエピソードなんて選べないくらい、 
    だれのを読んでも涙ぽろぽろモノなんですが、 
    とくに透の親友・花ちゃんのエピソードは 
    じわぁっと涙がこぼれてきました。 
  友達ってなんだろう?家族ってなんだろう? 
    幸せってなんだろう? 
    この漫画を読んでたくさん考えました。 
  少女漫画ですが、女の子に限らず男の子も、 
    大人も読んでほしいなぁと思います。 
    少女漫画だけど、少女漫画じゃないなぁと思ったのは 
    この漫画だけです。(もちろんいい意味で!) 
  立ち止まってしまうことがあると、 
    いつも読み返しています。 
  (m)  |