『昭和元禄落語心中』 
 
著者:雲田はるこ 
発行:講談社 | 
 
 
 | ギャグマンガからの笑い話つながりで 
『昭和元禄落語心中』をモーーレツに推薦します。 
 
題名の通り、落語を題材にしたマンガではありますが、 
そんなに落語に詳しくない自分でも、 
身がよじれるほどキューッとなって楽しめる作品でした。 
もちろん落語に詳しい方なら 
もっともっと楽しめる作品なのではないかなと思います。 
 
落語の体現する「粋」の精神を、 
時には舞台で、時には人生で、 
すべてを懸けて追い求める落語家たちの「芸」のお話です。 
落語家というのはひとつの道を極める探究者でありながら、 
人生を「粋」に楽しむということに 
身を投げねばならないのだなと感激しました。 
 
「昭和」という時代設定のせいかもしれませんが、 
温かく懐かしい人情あふれるお話でもあります。 
 
このマンガを読んでから、 
名人と呼ばれる方々の落語を聞くと 
その可笑しさの見事さに 
笑いながらも「はぅ…」なんて身悶えるようになりました。 
 
(ヨユー) |