『木島日記』 
原作:大塚英志 
漫画:森美夏 
発行:角川書店 | 
    本つながりで、『木島日記』をオススメします。 
       
民俗学者・折口信夫博士を巻込んだ 
オカルト伝奇ミステリー。 
主人公は仮面の男・木島平八郎。 
表向きは古書店の店主ですが、 
実は、国家の機関に雇われている 
この世にあってはならないものを仕分ける「仕分け屋」。 
 
舞台は戦前の日本史をなぞってはいますが、 
このマンガの場合、 
歴史の教養に自信が無くても全然平気です。 
楽しめること間違いなし。 
なにせ主な内容はサブカルチャーですから。 
 
ですが原作は大塚英志氏なので、 
本格的に博学な方が読んでも 
素人の倍は楽しめるんではないでしょうか。 
題材は民俗学、オカルト、宗教、 
人魚、神隠しからムー大陸まで 
様々にして怪しい方向に偏っています。 
 
文字面だけでは理解できなくても 
森美夏さんの滑るような線で描かれた絵に乗せられて 
頁はおもしろいように進んで行きます。 
絵も時にはナゾなまま読む事もしかり。 
 
内容が濃すぎることもひとつの魅力。 
一通り読み終えてからも、 
間に調べたりして読み返しては、 
何度もおもしろがれるマンガです。 
 
(ホッタ) |