『鞄図書館』 
著者:芳崎せいむ 
発行:東京創元社 | 
    永遠の時を生きるつながりで、 
芳崎せいむさんの『鞄図書館』をオススメします。 
 
本好きの人なら、誰しも憧れるであろう鞄図書館。 
司書さんの命綱なしでは 
二度と出て来られなくなる不思議な空間です。 
 
宇宙の真理が詰まった鞄の中には、 
ありとあらゆる本が所蔵されていて、 
不朽の名作から架空の魔術書まで、 
どんな本でも貸し出してくれます。 
 
ちなみにこの鞄、しゃべるんです。 
ダンディなヒゲのおじさま司書に運ばれて、 
親子の絆をつなぎとめたり、事件を解決したり、 
一人の少年の人生を見守ったり。 
いろいろな人と本とを巡るエピソードに、 
ゲーテの名言で味をつけてくれます。 
 
この名言が、たまらなくいい。 
 
もし何にでもなれるなら、 
鞄図書館の司書さんになって、 
いろいろな人と本との出会いに立ち会いながら、 
しゃべる鞄と世界を旅して回ってみたいな。 
 
(Yasuelif) | 
   
  |