『ポーの一族』 
著者:萩尾 望都 
発行:小学館 | 
    やっと、きました!! 
バラつながりで『ポーの一族』を。
  
      バラが咲く村に住む、ポーの一族。 
        いわゆるバンパネラの彼らは、バラのエッセンスと 
        血のエネジィで永遠の時間を生きています。 
        主人公エドガーは、流れる時間と時代の中を、 
        繊細ではかない幻のように、 
        人々の横を通りすぎていくのです。
  
      バンパネラの持つ永遠の命。 
        それは、永遠の命ではない人々にとって 
        憧れであり、儚い夢であり、まぼろし。 
        ただ、永遠の命には 
        愛する者と共に生きると同時に、 
        愛する者を失い、永遠に変わることのできない孤独や、 
        移りゆく時間の中に取り残される、 
        悲しみもともなうのです。
  
      漫画史上、不朽の名作といえると思います。 
        美しく、永遠に読み継がれるべき、 
        何度も何度も、読み返したくなる物語です。 
        未読の方は是非。
  
      初めて読んだ時に私が体験した、あのドキドキと切なさ。 
        ああ、まだ彼らに出会ってない人がうらやましい。 
        きっと時が経っても変わらず、 
        これからも読んだ人々の心を捉え続けるんだろうな。
  
     (うらら) | 
   
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