秘密道具のように、料理をだしてうまく解決するつながりで 
『クッキングパパ』はいかがでしょうか。
      とはいえ、実は料理自体がお話の中心ではなく、 
        おなじみのキャラクターが、ちょっとした問題に関わり、 
        料理をからめて決着するというお話なんです。 
        100巻を優に越える分量には、膨大な数のお話と、 
        たくさんのキャラクターが含まれています。 
        他にも長編マンガはたくさんありますが、 
        この作品には、確実に時間が流れていて、 
        キャラクターたちの上に成長が溶け込んでいるんです。 
        その間には、たくさんの人との出会い、別れ、 
        嬉しいことや悲しいことが重ねられていて、 
        その時間につきあうことができるのが 
        『クッキングパパ』の最大の魅力だと思います。 
        ですから、連載開始時から毎週つきあうことができれば、 
        最高に楽しく、それができたら、 
        もうひとつの人生を体験しているともといえるかも…。 
      これから、メインキャラにも 
        様々なことがあるかもしれません。 
        それらみんなを受け入れて、淡々と過ごす時を持つ。 
        それが『クッキングパパ』です。 
      今からじゃ読むのが遅いなんてことはありません。 
        長編ですが、順番にゆっくり読めば大丈夫。 
        なにせわたしは、ほぼ20年ものおつきあいなのです。 
      (とーは)  |