前作のキャッチコピー「気持ちがすごくあったかい」の 
      あったかいにつなげるということで、 
      『テルマエ・ロマエ』を紹介させて頂きます。
      舞台は五賢帝の一人、ハドリアヌス治下のローマ帝国。 
        主人公は浴場を設計する技師ルシウス。 
        ある日、彼は事務所の上司と喧嘩し、失業してしまいます。 
        気分を変えようと友人と連れ立って公共浴場へ。 
        湯船の底には何故か大きな穴が開いており、 
        運悪く吸い込まれてしまうルシウス。 
        行き着いた先は、何と現代の日本の銭湯。 
        彼はそこから多くの物を学び、 
        ローマへ帰って大成功を収めるのですが、 
        生真面目な性格ゆえ、盗用したと言う気分が抜け切らず....。 
      この他にも、温泉(露天風呂)編、ショールーム編など、 
        現代日本の風呂に関わる各所に 
        生真面目なルシウスは楽しくタイムトリップしてくれます。 
        トリップ先の日本の人々との交流もまた楽しく。 
      2000年近く前のローマ帝国と現代の日本は、 
        風呂好きという部分で共通している部分が多いんですね。 
        塩野七生さんの『ローマ人の物語』と 
        あわせて読んでみても面白いと思いますよ。 
      (征)  |