そういうわけで、
あっという間に募集をはじめます。
マンガの描き手をつのります。
まったくもって、いろいろと自由です。
今日、応募してくださってもかまいません。
まず地区予選によって各県の代表が選ばれ、
みたいな面倒な段取りは踏みません。
結果は半年後に発表、なんていう
もったいのつけかたもしません。
早ければ、10月くらいには
連載をはじめてもらいたいと思っています。
けっこう真剣です。
けれども、ほぼ日刊イトイ新聞は、
当然のことながらマンガ雑誌ではないので
募集にあたり、いくつか知ってほしい、
「ほぼ日ならでは」のことがあります。
以下、ご了承のうえでご応募なさってくださいね。

私たちは、おもしろいマンガを描く人と
お仕事をしたいと思っています。
いただいた作品に評価をくだすようなつもりはありません。
いわば出会いのイベントですから、
大賞を獲った人に賞金を差し上げる予定はありません。
そのかわり、すぐに連載をしていただきます。
奨励賞も、審査員特別賞もありません。
描き手として参加していただけるかどうか。
それがほとんどすべてです。

ま、糸井重里という人が、著名といえば著名ですけど、
そのほかに有名な方が審査をするということはありません。
じゃあ、誰が審査をするかというと、
「ほぼ日刊イトイ新聞の乗組員全員」
ということになります。ちなみに、30名弱、います。
ものすごくマンガに詳しいという人はいませんが、
マンガをまったく読んだことがないという人もいません。
いわば、ごくごくふつうのマンガ読者が
30人ほど集まっているということができます。

これ、驚かれる方も多いかもしれませんね。
でも、ほんとうです。出ません。
というか、ほぼ日刊イトイ新聞の
もっとも基本的なお約束のひとつなのですが、
「ほぼ日」に連載されているすべてのコンテンツは、
書き手の方から、すべて無料で提供されているのです。
いまでもときどき「ほんとですか?」って訊かれますけど
ほんとうです。ずっとそうなんです。
ですから、この企画から
連載をはじめてもらうことになったとしても、
日々の原稿料は、出ません。でも‥‥。

きちんと連載がはじまり
きちんと連載が進行すれば、
という最低限の条件はつきますが、
基本的に、連載は書籍化し、出版するつもりです。
そこではもちろん印税をお支払いいたします。
もちろん、販売や広報に関しては、
ほぼ日刊イトイ新聞をあげて
バックアップさせていただきます。
そうそう、もうひとつ、
連載をはじめるといいことがあります。

ほぼ日刊イトイ新聞は、
1日100万ヒットを記録するウェブサイトです。
(じつは、最近またアクセス数が伸びていて、
120万ヒットを記録するようになっています)
たくさんのお客さんが訪れますから、
たくさんのお客さんがあなたの作品を読み、
あなたの名前を知ることになります。
いろんな業界の人が読んでいますから、
いろんな業界の人があなたを知ることになります。
確約はできないのですけれど、
それによってあなたのキャリアは
大きく広がるのではないかと思っています。
この募集をきっかけに、
応募された方の仕事が広がることがあれば、
こんなにうれしいことはありません。
実際、ほとんど無名だった書き手の方が、
「ほぼ日」での連載をきっかけに
さまざまな仕事を請け負うことになったという例が
過去にいくつもあるのです。
どうぞ、「ほぼ日」を、「あなたのメディア」として
利用していただければと思います。

形式や様式がないのが、
ほぼ日刊イトイ新聞の特長のひとつです。
連載のかたちやペースは、
話し合いながらいちばんいい方法を決めていきましょう。
毎日描きたいというのであれば
毎日描いてもかまいません。
もちろん、テーマにも画風にも、
これといった決まりはありません。
正直、新しい人がマンガの連載をはじめるにあたり、
どういうふうなものがいいのか、
私たちにもまだわかっていません。
そういうのって、ちょっとわくわくしませんか?
また、場合によっては、
「ほぼ日」から原作を出してそれをマンガ化する、
というようなことも、やってみたいと思います。

画像データをメールで送っていただくことになります。
原画の郵送や直接の持ち込みは、お断りいたします。
これは、来るべき連載の開始にあたり、
「ほぼ日」との原稿のやり取りが
メールで行われることを踏まえてのことです。
画像をデータ化する方法のない方、
メール環境をお持ちでない方は、
残念ながら今回は参加することができません。
なにとぞ、ご了承くださいませ。
以上のことをご理解いただいたうえで、
「よし!」と思われた方は、
以下の「応募のきまり」をよくお読みになったうえで
どうぞご応募くださいませ。
糸井をはじめ、乗組員一同、たのしみにしています! |
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