みうらじゅんさんの、アウト老

みうらじゅんさんの新刊『アウト老のすすめ』が4月22日(火)に発売されます。
その記者発表と記念イベントが新宿の紀伊國屋書店で開かれました。

ほぼ日の「老いと死」の連載では、みうらさんにアウト老(ロー)について
語っていただきましたが、さらに落語のようにおもしろい、楽しい時間が約束されたエッセイ集です。

モコゾウちゃんとの2ショットTシャツをおめしになったみうらさんは、記者発表で
(さながらトークショーのようになってました)
こうおっしゃいました。

「年齢が高くなっていくと、老いるショック(老化現象に衝撃を受ける)が起こります。
でもそれって、しょうがないことですよね?
しょうがないことにはしょうもないことをぶつけるしかない、と思い、ぼくはアウト老活動をはじめました。

ぼくはつねづね、未来はわからない、過去は終わったことだ、と思うようにしています。

年をとると、自分に対してまじめになろうとする人が出てきます。
でもそれ、かわいがられる老人になるためには、やってはいけないことだと思います。
年をとるほど、もっとふざけなくてはなりません。

今日ね、この会場まで自転車に乗ってやってきたんですよ。
しかし、さすがに上着をはおってきました。
だって、この顔の下に同じ顔の服は、おかしいでしょう。

年をとると若づくりをする方もおられると思いますが、ぼくは逆に、老けづくりをしようと思います。
その一環で、こうしてヒゲも生やすことにしました。
ヒゲに白髪がまじっているからです。

ヒゲ、とひとくちに言いますけれども、ちょっとしたヒゲの人とものすごいヒゲの人がいらっしゃいますよね?
たとえば、伊藤博文さんは、ものすごいヒゲの部類に入ると思います。
これはもしかしたら、ヒゲラルキーというものが存在するのではないかと思い、ヒゲのすごさと人物のすごさの関連についていちおう調べてみました。

調べたところ、ヒゲラルキーはない、ということが判明しました。
ヒゲのボリュームと偉業は関係ありませんでした。
ヒゲラルキーがないということはつまり、ヒエラルキーもない、ということなんですよね」

みうらさんのライフワークである
エロスクラップは昨日、841冊になったそうです。
いつか1000冊まで行って「めざせ千刷り」と、スクラップ帳の帯に書きたいのだそうです。
応援しつづけます。

2025/04/20 11:42

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