『KUMA's BLUE生還 2』
1999年12月27日に鋳込んだ200kgのKUMA'S BLUEは
900℃非日常への旅からひと月半かかって
2月11日に無事オレの日常温度に帰って来た。
硝子を溶かして4年目にして
やっと完璧な生還だった。
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目指す1トンの光りのカタマリまではまだ遠いジカンだが
今回確立したオレの方法は、
少しスピードアップできるだろう。
鉄や硝子を溶かす炉は、相変わらずゼニを喰う。
性悪オンナのような<GEIJITU−KILN>のために
ゼニ稼ぎにも忙しいが、
今度は、1000℃のKILNにオレ自ら入り
非日常温度の中で光りをホールディングする予定だ。
そのあと6月には巨大硝子を鋳込んで
半年の徐冷ジカンをかけて
大きな光りを生還させる計画である。
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混濁の世にも春が来る。
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