美大生だった弟が描いた血族の肖像です。
何か強烈な違和感を感じられると思いますが、
これは皆ストッキングをかぶった顔です。
当時「繋がり」をテーマに作品を作り続けていた弟が、
家族・親戚の繋がりを表現するため、
そのキャンバス自体をさらにストッキングで包み、
伸ばして繋げて展示するという荒業をやってのけた
大胆な作品群なのです。

メンバーは弟がふらりと帰ってきたときに捕まった
幸運な血縁者たち。
ちなみに姉である投稿者は
当時離れて暮らしていたため難を逃れました。
ストッキングを差し出し写真を撮らせてくれと迫る弟に、
年頃のいとこや妹達が恥らって逃げ回るなか、
祖母(父方)はまだ頼んでないのに
自前のストッキングを被ってスタンバイしていたそうです。
弟、ばあちゃんっ子でしたから。
真面目な祖母は愛する弟のため完全協力体勢でした。
二人の祖母は数年前すでに他界しましたが、
この肖像画はアルバムを見てるより
楽しくなってしまという宝物です。
・・・とはいえでかくて数も多いし、
遺影代わりに飾ってたのに猫がマーキングしたりするので
現在は押入れに眠っている我が家の家庭遺産なのです。
所有者ネーム もももけ姫
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