夏です。
学校が終わり、バカンスが始まっています。
ミラノの夏は太陽光線が強いため、
サングラスは手放せないアイテムの一つです。
ところが、私はこのサングラスを
しょっちゅう落としてなくしてしまうのです。
そのせいでここ数年は
サングラスをつけなくなりました。
サングラスをはずしたときに
落とさないコツがつかめたらいいんですけど。
周りの人を見るといろいろな方法があります。
方法1:サングラスを頭の上に乗せる。
こちらの人がサングラスを頭の上に乗せると、
頭の形、顔の輪郭、鼻の角度など
どこをとってもサングラスにフィットしていて、
しっかりと安定します。
ところが私の頭は平らなカーブですべりやすく、
何回も置き直したり、落下したりします。
太陽に負けないほど素晴らしくまぶしく
イタリア人の頭のかたちに焦がれます。
方法2:サングラスを胸元にひっかける。
特に男性に多い方法ですが、
シャツの胸元のボタンをはずして、
サングラスを引っかけている姿を
よく見かけます。
風合いのいい麻シャツと
胸元からちらっと見える褐色の焼け肌に
サングラスが素敵なアクセントになっています。
しかし、私がマネするわけにはまいりません。
方法3:サングラスを口でくわえる。
映画でもたまに見かけるこの姿は、
絵になっています。
でも、異物を食べているような
気分になりそうでムリ。
先日、こんな光景に出会いました。
バールでコーヒーを飲んでいたときのことです。
向かいのテーブルに
顔を真っ白な布で覆い隠して、
その上からサングラスをしている人が
座っていました。
ミイラ男がついにサングラスを!?
驚きで肝を抜かしました。
しばらくするとミイラ顔が
男性の顔に変わりました。
ミイラ男かと思っていたら、
真っ白なキャップの上に
サングラスを乗せていて、
うつむいていただけのことでした。
さて、今回のメニューは
つくっている最中も、
キッチンを香りで包んでくれる
西洋ニワトコのシロップです。
西洋ニワトコはイタリア語でサンブーコ、
英語ではエルダーフラワーといいます。
先日、スイスの姪のところに出かけたときに、
林でたくさんの西洋ニワトコに出会いました。
さっそくシロップを作ってみました。
作っている最中も出来上がって飲むときも
爽やかで元気を与えてくれますよ。
この花との出会いがあったら
ぜひお試しくださいね。
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西洋ニワトコのシロップ
■材料
西洋ニワトコ:大花で15〜18本くらい
水洗いしたものを使用
水:1000cc
レモン:2〜3個
砂糖:900g
クエン酸:大さじ2
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☆下準備
・西洋ニワトコの花を
重曹を少し入れた水で
さっと洗って水気を切る。
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・レモンは輪切りする。
有機レモンでない場合は
表面を重曹と塩でこすり洗いする。
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・花だけをとる。
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・花の香りで満ちていますね。
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■作り方
(1)花に水とレモンスライスを加える。
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(2)かき混ぜる。
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(3)フタをして涼しいところや
冷蔵庫に入れて2日間おく。
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(4)時々かき混ぜる。
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(5)2日経過。
水に花の香りが移ったところ。
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(6)ザルで花とレモンを良く絞ってこす。
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(7)ガーゼを敷いてもう一度こす。
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(8)砂糖とクエン酸を加えて
弱火で10分煮込む。
細かい泡は取り除く。
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(9)煮えたところ。
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(10)ビンに詰める。
保存用は煮立ったら10分煮沸する。
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はい、出来上がりです。
丸いビンは保存用です。
冷暗所で保存してください。
長いビンはすぐにいただくものです。
冷蔵庫に保存してください。
冷蔵庫で3〜4週間は保存できます。
爽やかな味を色々とお楽しみくださいね。
Buon appetito.
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