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私は年配者の友人から話を聞くのが大好きです。 特に料理の話になると興味津々で聞き入ります。 料理の仕方はもちろんのこと、 素材との向き合い方に 脱帽するときが往々にしてあります。 彼女らの根源は「もったいない精神」ですので 使える部分は工夫しながら使います。 よってゴミも減ります。 そしてなによりも発見して、工夫するという 楽しみを教えてもらいます。 今日ご紹介するのはミネステローネ。 レシピその2で紹介したものとは違う、 彼女らのもったいない精神が加味された ミネステローネをご紹介します。 リエティでは食べていなかった北部の野菜、 黒キャベツなども冷蔵庫にありましたので、 それも入れました。 「なんでもある野菜を入れなさい」というのは 青果市場でお店を持っていたドナータの一言。 「野菜の芯や葉脈も掃除して使いなさい」 「食べられる野草も入れていたのよ」とアントニア。 確かに彼女がいうように、 その土地の野草が入ると その地方のミネストローネの味になります。 今回はとろみのあるスープを作りたかったので 炒める時間をゆっくりと長くして、 豆とお芋類を入れて 煮崩してとろみをつけます。 サラッとしたものを作りたいときは、 炒める時間を短くして水分を多くします。 必ず入れるものはタマネギ、ニンジン、セロリです。 香辛料はお好みです。 足したり引いたりして作り、 その日に食べたい濃度や味に仕上げる。 それが家庭料理の醍醐味ですね。 翌日、煮詰まったスープを伸ばし、 残ったパンなどを入れて、 もう一度煮込んだりもします。 生活の知恵満杯です。 物がなかった時代の人から聞く話は 料理の基本にもつながっていき、 本当に興味深いです。 そして、その知恵は知識として 今のこの時代の日常にも生かしていきたい と思っています。 さて、今回のミネストローネ。 皆さんも冷蔵庫の大掃除と思って、 ある物で作ってみて下さい。 思いがけない味との出会いがあるかもしれませんよ。 なんでもミネストローネ、お楽しみ下さいね。
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