ほぼ日刊イトイ新聞 - イタリアンマンマの直伝レシピ


	2020/05/03

レシピその366
ロールキャベツ　ターメリックソース添え
～ロックダウン。～

オンラインで買い物が気軽にできるようになったり、
デリバリーしてくれるお店も増えましたが、
そういったサービスを利用しない私は、
いつも行く近所のスーパーに10日ぶりに出かけました。
前回と違ったところは、外に並ぶ列が、
65歳以上用、普通の人用、
そして事前予約した人用の
３レーンになっていたことです。
（65歳以上のレーンに並ぶと、
　私だけ係員に年齢を確認されました。
　マスクの下で喜びの口元になりました。）

今までと同じように距離をあけて並びますが、
初めの頃のように文句をいう人もおらず、
状況を受け入れていることがうかがえます。
スーパー内は入場制限を厳しくされているので
今回もゆったりと買い物ができました。

家にいる生活も慣れてきたとはいえ、
疲労感も募ってきたところに、
天気もよくなり、気温も上がり、
気持ちが晴れやかになった分、
マスクを通しての呼吸に閉塞感を感じるのでしょうか。
外で歩いているときでも、
人同士が近づかないときには
マスクをあごの下にかけている人が増えました。
もともとこちらでは、マスクをつける習慣がないので
清々しい空気とさんさんたる太陽をさえぎっている物を
最小限、そして有効に使うようにしているようです。

こちらでは、すぐに変わる可能性があるにしても
さまざまな活動や、お店、劇場、学校などの
活動開始の予定が出ました。
人が外に少しずつ出はじめます。
これからが本番です。
家の中でじっくり学習したことを実行するときが
目前に広がってきています。
しばらくぶりに会う人たちと
ハグなしで距離をつけて挨拶をする‥‥
今までと違ったかたちで、
どうやって親しみを表すか？
今までと違って‥‥
そう「今までと違って」を守りながら、
この最強の相手と共存していかねばと
頭と体に沁み込ませています。

さて、買い物も長持ちする食材になっていますが、
そのひとつ、春キャベツを使っての料理をご紹介します。
どうぞお楽しみ下さい。

ロールキャベツ
ターメリックソース添え

■材料（14こ分）

縮緬キャベツの葉：大７枚
好みのひき肉：500g（今回は鶏肉と豚肉）
ニンニク：一欠片
ニンジン、セロリ、タマネギ：適量
※今回はタマネギの代わりに葉タマネギ使用。
グラナチーズ：大さじ４
卵：１こ
パン粉：大さじ５
トマトソース：200cc
生クリーム：200cc
水：200cc
ターメリック：好みの分量
黒コショウ：好みの分量
塩：適量
EVオリーブオイル：大さじ２

☆下準備

・キャベツの葉を一枚ずつはがす。

・今回の葉は大きいので半分に。
葉芯は取り除いて、とっておく。
しんなりするまでゆでて、
水分を切っておく。

・葉芯もゆでておく。

・香味野菜はスライスしておく。
ニンニクは潰す。

■作り方

（１）ボールに、ひき肉、グラナチーズ、
パン粉、卵を入れる。

（２）よく練る。
かたすぎたら、少し水を足してよく練る。

（３）浅鍋を弱火にかけて、
EVオリーブオイルと
ニンニクを入れて香りを出し、
香味野菜を入れて
しんなりするまでゆっくり炒める。

（４）トマトソースと水を入れて
弱火で煮込む。

（５）キャベツの葉の
脈の太いところを軽く潰し
葉の形を整えて広げる。

（６）（２）をのせる。

（７）くるりと巻く。

（８）両端を中に入れ込む。

（９）（４）の鍋に、
巻き終わりを下にして並べる。

（１０）葉芯も入れて、
ロールの８分目くらいになるまで水を足し
フタをして中火で煮立ったら、
弱火にして40～45分ゆっくり煮る。

（１１）煮えました。

（１２）ロールと香味野菜を取り出す。

（１３）生クリームを入れて、かき混ぜ、
黒コショウとターメリックを入れる。

（１４）数分煮つめて塩梅を見て、
ソースのでき上がり。

香味野菜と葉芯も飾りましょう。
好みで黒コショウをかけます。
魅惑的な香りのソースでいただくロールキャベツ。
どうぞお楽しみ下さいませ。

Buon appetito！

☆おまけ

ターメリックソースと、
トマトソースに香草を入れたもの。
２種類を分けて冷凍します。
一度に作って冷凍しておくと重宝です。