ほぼ日刊イトイ新聞 - イタリアンマンマの直伝レシピ


	2012/05/20

レシピその169
ミラノのゴミ箱事情～春のスープ～

先日、マンションの玄関から出ると、
見覚えのない物を発見しました。
それは、ゴミ箱。
私の住んでいる地区の道ばたに、
だいたい50mおきにゴミ箱が多数、
ニョキニョキと顔を出すたけのこのような勢いで
姿をあらわしました。

少しは見慣れてきましたが、
突然の出現とこの数の多さに疑問はつのるばかり。
「いつ置いていったんだろう？」
「なんでこんな数が必要なんだろう？」
「分別しないゴミ箱がこんなにあってよいのかしら？」

我が家の前の道は一方通行の200m弱の短い道です。
そんな狭いところにも、
マンションを出て左側、すぐのところに１個。
その先にもまた１個。

右側を向くとまた１個。

家からアトリエまで雨上がりの道を歩いてみると、
「あらここにも」とゴミ箱をいくつか通り過ぎます。
横断歩道の両端にもそれぞれ１個ずつ。

アトリエ近くの十字路交差点は
「新古ゴミ箱の交差点」でもありました。
交通標識や信号に付けられている「旧ゴミ箱」に加えて、
十字路交差点の端々に「新ゴミ箱」が４個もあります。

これだけゴミ箱があると、
なにかを捨てなくてはいけないと、
思わずポケットの中を探ってしまうほどです。

50mおきのゴミ箱設置には
なんの意味があるのか？
なんのメッセージがあるのか？

食べ歩き文化があり、
要らなくなった物を無意識に手からすぐ、
道に捨てる人が多いからか？
今までのゴミ箱が小さくていつもあふれているからか？
私の疑問は膨らむばかりです。

ところで、こちらミラノは、
最近、雨が降ったり、太陽がでたり、
その上、こんなヒョウまで降って気候不順です。

そんなわけで、今回のメニューは春のスープ。
まだ、あたたかい物がほしくなるときがありますね。
春の香りがつまったスープです。
お試しくださいね。

春のスープ

■材料（４人分）

・スープ用
ベーコン：60g
葉タマネギ：１本（今回は赤葉タマネギ）
エシャロット：１個
グリーンピース：100g（豆の分量）
ソラマメ：170g（豆の分量）
アスパラ：100g（掃除後の分量）
オリーブオイル：大さじ２
ブイヨン（チキンコンソメ）：
１リットル（野菜コンソメでも可）
塩・コショウ：適量

・飾り用
イタリアンパセリ：適量
パルミジャーノ：大さじ６

☆下準備

・ベーコンはサイコロ切りにする。
・豆類はサヤからだす。
　ソラマメはアマ皮が固い時には取り除く。
・グリーンピースもサヤからだす。
・エシャロットと葉タマネギは荒みじん切りにする。
・アスパラは下の方は皮をむいて、はかまを取り、
　小口切りにする。

■作り方

（1）オリーブオイルを鍋に入れ、
葉タマネギとエシャロットを入れて弱火にかける。

（２）（１）がしんなりしてきたら、
ベーコンを加えて炒める。

（３）アスパラを入れて炒める。

（４）ブイヨンを80～100ccくらい入れる。

（５）ときどきかき混ぜて、フタをして蒸し煮にする。

（６）水分がなくなったらソラマメを入れる。

（７）グリーンピースを入れる。

（８）全体を軽く炒める。

（９）残りのブイヨンを入れる。

（10）フタをして弱火で20分煮る。

（11）スープを煮ている間に
飾り用の焼きパルミジャーノを作る。
あたためたフライパンに、
パルミジャーノを大さじ１杯半入れて焼く。

（12）焼けたら裏返してもう片面も焼く。

（13）クルクルと巻く。

（14）スープを煮て10分くらい経ったところで、
コショウを入れる。最後に塩で味を整える。

はい、出来上がりです。
飾り用に焼きパルミジャーノの中に
イタリアンパセリの新芽を入れました。

春の味が口の中に広がりますね。
BUON APPETITO！