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![]() 1月6日「魔女の日」に夫といっしょに、 チンクエテッラに行ってきたときの出来事です。 チンクエテッラは 「5つの土地」という言葉の意味のとおり、 地中海側のリグーリア海岸ぞいにある5つの集落です。 陸路がなく隣町に行くのも船を使う陸の孤島で、 昔から独特な文化があったところでした。 11世紀に入りジェノバの要塞として発展していきます。 5つの村全てが国立公園や ユネスコの世界遺産にも登録されている 風光明媚なところです。 海から急な山になる特殊な地形で、やせた土地ですが、 かたい岩盤をくだいて作った砂を利用して 段々畑を作り、そこに温暖な気候と 海の風と山の風で美味しくできる ワイン用のぶどうやオリーブオイルを 植えて栽培しています。 言語に絶する美しい海と、 人間の知恵が生み出した独特の風景があり、 ミラノの住民にとっても、 日帰りもできる身近なこの街は誇りのひとつです。 去年の10月25日、 このチンクエテッラが大洪水にみまわれました。 河川が氾濫して、山の岩盤や畑の土が流れ、 山から海に行く道を土砂で埋め尽くてしまいました。 特に被害を受けた村はベルナッツア。 大被害の様子は下記のサイトで知ることができます。 http://savevernazza.com/photos/ 夫の友人で画家のヤッカリーニが、 ベルナッツァの住宅の扉に絵を描いて、 少しでも村の人たちの応援をしたいと考えました。 そして、夫にもボランティで参加してくれないか、 と誘いがきました。 夫は画家として自分のできることからはじめました。 そのときの様子をお伝えしましょう。 当日はまだ道が閉鎖されているので、 スペッツィアから海岸線を通る電車で べルナッツァに集合。 ![]() 新聞などで呼びかけたこともあり、 当日集まったアーティストは、なんと50名。 この人数で25軒のドアをどう描けば? すぐさま、グループ制作することに変更し、 ふたりで半分ずつ描くことになりました。 ![]() ▲駅から海岸に数百メートル続く道。 1階が土砂で埋もれた家の扉に それぞれが絵を描きます。 ![]() ▲仮設扉にはNo.がふってあります。 夫は2番を選びました。 ![]() ▲リーダーのヤッカリーニ。 足場が悪くて、電線があるなど、 キケンなところにピエロを描き始めました。 ![]() ▲電線や鉄格子にも絵が施され、 ピエロの絵の一部になりました。 写真中央の扉は、自分の家の扉が壊れた住人が、 「どうしても捨てたくなかった」と持ってきたもの。 花の絵を描いてもらっているところです。 ![]() ▲住人たちも興味津々で見守ります。 ![]() ▲まだまだ復興工事が続くなか、 作家と住人の明るい声が響き満ちます。 ![]() ▲帰宅する希望が持てる扉になったら 作家たちも本望でしょう。 ![]() ▲こんな扉になって住人を迎えます。 ![]() ▲詩人は絵が描き上がった扉に詩を書きます。 ![]() ▲寄せ書きもありました。 ![]() ▲夫の描いた扉です。 さて、お昼になり、 みんなが持参したお弁当を食べようとしたとき、 市長が軍隊が住人に提供している テントのレストランに招いてくれました。 あたたかい食べ物が すっかり凍えた身体を芯からあたためてくれました。 特に、ミネストローネのあたたかさが身にしみました。 そこで、今回はスープをご紹介することにしました。 私、主婦の得意技、ありあわせで作る料理です。 そのときに冷蔵庫にあるもので作りますから 毎回、内容も味も変わります。 鍛えた舌を頼りに、 味付けもそのときの材料に合わせながら、 柔軟に調理しましょう。 今回は豆が入り、息子好みになりましたので、 スープの名を「ズッパナオキーノ」としました。
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