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![]() 前回に引き続き、ジベッロのクラテッロの話を。 工房の隣に、クラッテロを食べることができる トラットリアがあります。 100年間5代に渡りマンマの味を守り続けている 「ラブーカ」という店です。 代々女性が主人となり、切り盛りしています。 ![]() ▲今の主人、ミリアムさん、73歳です。 壁に飾ってある彼女の若い頃の写真を見ると、 華奢で綺麗で、さぞ評判の看板娘だったろう と想像できる美貌の持ち主でした。 今は娘さんのラウラさんが ミリアムさんを助けています。 ラウラさんには一人息子がいますが 「もう彼女は子供を産む気がないし‥‥」。 お店を継ぐ女の子がいないのが ミリアムさんの心配事のようです。 ![]() ▲ミリアムさんのご主人のグイードさん87歳と。 厨房の後ろにあるカンティーナで。 隣の工房で作ったクラテッロは、 数ヵ月後にここに運ばれて、 昔ながらの方法で湿度を保ちながら熟成されます。 一歩入るなり芳醇な香りが立ち込めてきます。 熟成が完了したクラテッロは膀胱の袋からとりだし、 ワインで洗ったり、湿らせたりしながら、 独特の味を引き出します。 ![]() ▲メニューは、ミリアムが各テーブルに回り、 お客様と話しながら決めます。 彼女のアドバイスを聞くのも楽しみのひとつです。 セコンドに選んだのは 職人ジュリアーノお勧めの料理「マリオーラ」。 あまりのおいしさに 写真を撮ることも忘れてしまいました (最後の一口になって気がつきました)。 夕方になると、道が湿気のために、 まるで水まきをしたように、しっとりと濡れます。 冷たい湿気はつらいものですが、 この土地で生まれ育った人たちにとっては 河の氾濫も、この湿気も、 付き合って生きていくものとして 自然体で受け入れているのですね。 さて、今回、ご紹介するお料理は、 冬の甘みのあるネギをふんだんに使ったパスタです。 どうぞお試しくださいね。
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