![]() |
![]() |
![]() |
|
|||||||
![]() |
![]() |
![]() |
|||||
![]() 冬の年中行事にサラミ作りがあります。 日本では「サラミ」と言いますが、 こちらでは「サラメ」に近い音になります。 リエティにいたときは、 住人の3家族が共同で1頭の豚を買い、 地下の共同スペースで解体して、 生ハム、パンチェッタ(塩漬けした豚バラ肉)、 サルシッチャ(生ソーセージ)を作っていました。 私は、豚の解体を見たら 気絶すること間違いなしでしたので、 子どもが小さいことを理由に、 一度も作ることには参加しませんでした。 ミラノに引っ越ししてきたときは、 ミラノでそんなことをしている家族は、 絶対にいないと思っていたところ、 なんと夏のトマトペースト作りのメンバーが 冬は協力しあってサラミを作っていました。 それも大きいとはいえない アパートのキッチンで作ります。 できることをできる範囲でする‥‥ 毎年作る楽しさを分かち合いながら、 それはそれはおいしいサラミができあがります。 そしてそのおいしさを味わえる健康を喜び、 みんなで分かち合います。 私の冬の年中行事になった このサラミ作りをみなさんにご紹介しますね。 まず前日に豚肉を解体場まで買いに行きます。 翌日の早朝からサラミ作りが始まります。 ‥‥私はなんと今年は、遅刻しました。 着いたときには、もう肉の掃除が終わっていて (ここが一番、手間がかかるところです) みんなから「もう終わったのよ。何をしに来たの」 と言われましたが、めげないで仲間に入りました。 豚肉を小さく切って、 肉引き機にかけて、粗挽きにします ![]() フィノッキオ(ウイキョウ)の種を加えます。 ![]() フィロメーナが、夏のバカンス中に作った ペペロンチーノのペースト2種類と塩を入れます。 ![]() よく混ぜ合わせます。 ![]() サルシッチャの袋には、牛の腸を使います。 あらかじめ掃除をして レモンの皮を入れた水に浸しておき、 使う前に、もう一度よく洗います。 ![]() 肉をよく混ぜ合わせてまとめます。 ![]() このタイミングで、塩加減の味見をします。 フライパンで炒めた肉を、 パンに穴を開けて、 そこにたっぷりと入れていただきます。 味見のときには、ワインも欠かせません。 このワインが入る頃から、 サラミ作りのリズムもかわり、 新たに担当が分担され、 わいわいと楽しくサラミ作りの佳境に入っていきます。 ![]() 腸に肉を詰めるのは、 先生役のフィロメーナ。 肉を押し出して行くのは、 フィロメーナのご主人のテオドーロ。 夫婦ならではの息の合いかたです。 ![]() 50年も使っている名前入りのへらです。 肉を押し出す機械に 肉をお団子状にして入れる前に 板の上で肉を分けたり、 板についた肉をとるために使います。 ![]() 腸に肉を詰めた後、 両端を結んで、全体に小さい穴を開けます。 ![]() こんな具合に、つり下げられるように 紐を結びます。 ![]() 最後に腸を破らないように紐で結んで、 ひとつひとつの大きさを 均一にしていきます。 ![]() 天気がよいときは外のガレージに吊るします。 ![]() 1ヵ月間、干した後、 オイルに漬けて保存します。 今年は真空パックで保存する方法も 試してみる予定です。 さて、今回ご紹介する料理は、 サルシッチャとキャベツの蒸し煮です。 サルシッチャの形がサラミに似てるので このメニューにしてみました。 サルシッチャは生ソーセージのことで、 サラミと見た目はよく似ていますが味は違います。 キャベツの原生種は、古代ローマ時代からあって、 当時からよく食べられていたそうです。
|
|||||||
![]() |
|||||||
![]() |
|||||||
|