レシピその23
さやいんげんのオイル漬け〜引っ越し〜 |
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先週、日本からミラノに帰って来ました。
太陽光線の強さにイタリアを感じ、
湿度が低い夏の快適さにあらためて感心しました。
そんなミラノもリエティに比べると湿度が高いのです。
18年前の暑い盛りの8月15日、
私たち家族はリエティからミラノに引っ越しました。
友人達がトラックも出してくれ、手伝いにきてくれました。
ミラノの新しい家は家具付きの借家だったので、
今まで使っていた家具は持って来ませんでした。
それでも、夫の画材がかなりの分量があり、
荷物はたくさんの量になりました。
エレベーターに入らず、4階の我が家まで、
階段でも運ばなくてはいけないものもたくさんあり、
手伝ってくれた友人達に本当に感謝しました。
その友人達はミラノの特有の暑さと湿度にうんざりし、
まず、服を脱ぎ、それから下着も脱ぎ、
ついに上半身すっかり裸になり、荷物を運んでくれました。
やっと終わった頃には口々に
「早くリエティに帰ろう!」
「本当にこんな所に暮らすのか?」
なんて言いながら、ちょっと仮眠をして、
すぐさまリエティへと帰って行きました。
子供達にはできたこともなかったあせもができ、
そんなふうにしてミラノの生活が始まったのでした。
さて、今回ご紹介するのは保存食です。
季節の野菜がたくさんある時に、
食べきれない分を保存食にします。
生の時とは全く異なる味わいになるのが魅力で
私はせっせとつくります。
ちょっとしたアンティパスタ(前菜)にもなりますので、
とても便利です。どうぞ試されてみてくださいね。
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さやいんげんのオイル漬け
■材料(中くらいのビン3つ分)
さやいんげん:600g
お酢(ワインビネガー):500cc
白ワイン:250cc
水:250cc
塩:大さじ2
砂糖:小さじ1
ニンニク:2かけら
オリーブオイル:保存用のビンの容量分
鷹の爪:お好みで
ビン:中くらいのものを3つ分。
(
ビンは殺菌した耐熱性のものをお使いください。)
■作り方
(1)さやいんげんはよく洗い、すじをとる。
(2)お酢、白ワイン、水を鍋に入れ、
塩・砂糖を加えて煮立たせる。
(3)(1)のさやいんげんを入れる。
(4)中火で10分くつくつと煮る。
(5)(4)をざるにあけ、よく水気をきり、
布巾の上に広げて乾かし、
さやいんげんを煮沸消毒したビンに入れる。
さやいんげんをすべてビンにつめてから、
いっきにオリーブオイルをそそぐと
気泡が入りやすくなるため、
さやいんげんを小分けにし、
オリーブオイルと交互に、
何回かに分けてビンに入れていくのがコツ。
途中、好みでニンニクの芯を取って潰した物を加える。
オリーブオイルはさやいんげんが
すっかり隠れるまでビンにそそぎます
(オイルでおおっていないと腐ってしまいます)。
最後に好みで鷹の爪など入れても、
ぴりっとした味になってよいですね。
(6)しっかり蓋を閉めて、
1ヵ月じっと我慢でいてください。
1ヵ月後から食べることができます。
アンティパスタやちょっとしたつまみに最適です。
ぱりぱりとした歯あたりと、お酢の味がしっかりときいた
爽やかさで、とまらなくなってしまいます。
オイルの味が強いと感じる時は、ビンから出した後に、
キッチンペーパーでよくオイルを取り除いてから
召し上がってください。
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ビンを開けてさやいんげんを取り出した後は、
残ったものが常にオリーブオイルに
漬かっている状態にしてください。
そうすると腐りません。
オリーブオイルが足りないときは、
そのつど、追加してください。
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