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この「木綿のハンカチーフ」のデザインは
びっくりしたなー。
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はいはい、予想外でした。
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うちのデザイナーのヒロセが
デザインしたんですけどね。
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デザインの前に、みんなでいちおう、
ラフを描いたんだよね。
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そうでした、そうでした。
すると、みんな、だいたい似ていて、
まぁ、白無地ベースの素朴なハンカチで。
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ちょっと周囲にステッチが入ってたりね。
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筆記体で「Koiuta」とか入れてみたり。
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そしたらこんなモダーンなデザインの
「木綿のハンカチーフ」があがってきた!
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まさか「cotton 100%」って
書かれるとは思わなかった。
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でも、みんな思ったんだよね、
「あ、これでいいのかも?」って。
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そうなんです。というのも、
曲の歌詞からすると、あのハンカチーフというのは
「都会へ行って変わってしまったぼく」から
地元の「わたし」へと送られるものなのですね。
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ま、厳密にいうと、歌詞のなかでは、
「わたし」が「都会へ行ったあなた」へ
「涙ふく木綿のハンカチーフください」と
最後にねだるものなんだけど。
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もしもそれが送られたとすると、
都会へ出て変わった「ぼく」だから、
なんかちょっと間違って、
こういうデザインを選んじゃうんじゃないかと。
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三越とかに行っちゃってね。
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マルイじゃない?
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ありそう(笑)。
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あかんわー。
こんなん送られてきたら、
田舎の女子もびっくりするわ。
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「変わってくぼくを許して」とは
このことですよ。
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ま、実際のことを考えると、
けっこう使いやすいかもよ、このデザイン。
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そうそう、「涙ふく」以外にもいろいろと。
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ちょっと薄い、
ひらっとした生地なんですよね。
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でもぼく、わりと好きだよこのハンカチ。
キッチュで、おもちゃみたいで。
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そう、じつはみんな
気に入ってるんだよね(笑)。
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そうそう。
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あー、これ、渡しに行きたいですね。
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誰に?
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太田裕美さんに。
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太田裕美さんに!
ぼくら、こういう解釈で
つくってみたんですけどって?
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いい! 渡しに行きたい!
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ひかれるかもよー。 |