博士 |
諸君!
キン肉マンが吉野屋を裏切ったぞい! |
アジオ |
ああ、そういえば最近、
すき屋のCMにキン肉マンが出てるよね。 |
博士 |
これは明かな裏切り行為じゃないか!
キン肉マンと言えば吉野屋じゃろ?! |
アジコ |
まあ、大人の世界だし、
裏でお金が動いたんでしょ? |
博士 |
ウソじゃ〜!
キン肉マンがお金で動くはずなぁ〜い! |
アジオ |
でも、実際、
動いたじゃないか。 |
博士 |
これにはなにか
深いワケがあるんじゃ〜! |
アジコ |
ワケなんてないわよ。
作家と企業が互いの利益で折り合ったのよ。 |
博士 |
じゃあ、キン肉マンの意志は
どうなんじゃ〜!? |
アジオ |
キン肉マンは
マンガだろ! |
博士 |
マンガだからこそ、大切なんじゃないか!
これを知ったこどもたちは、
どう自分を納得させればいいんじゃ?
お金のためなら平気でひとを裏切っても
いいというのか! |
アジオ |
いいんじゃね?
だってキン肉マンだって、
平気ですき屋についたわけだし。 |
博士 |
ホラ!
すでにこんなこどもたちが! |
アジコ |
博士の方がおかしいよ。
誰だってよりよい条件下で働きたいワケでしょ?
みんなそのためにスキルアップ目指して
がんばってるわけじゃん。 |
アジオ |
能力のある者が、一生同じ職場に縛られるなんて
そっちの方が不公平。
いまの世の中、アナログな感情だけじゃ
どうにもならないわけで、
結局フリーランスのタレントが、
己の才覚で勝ち組に残り続けるには、
常になんらかの選択を迫られるわけじゃない? |
博士 |
そんな難しいこと、わしには分からんわい!
わ‥‥わしはただ‥‥
キン肉マンには吉野屋の牛丼を
食べててもらいたかったんだい!(うえ〜ん!) |
アジコ |
あ〜あ〜、
泣いちゃった。 |
アジオ |
では中年の無垢な想いに手を焼きつつ、
今週の味写、発表でーす! |
アジコ |
まずはH.N. ジョージ・ルーカスさんの
作品です! |
博士 |
ギョッ!
悪魔超人! |
アジオ |
悪魔超人じゃないよ! |
アジコ |
投稿者の会社に入った
新入社員さんみたいよ。
ある日、会社に行くと
突然、写真の男がやってきて、
私に付くように部長に言われたと
近寄って来ました。
初めて芸能人を見たときの気持ち、
「この人、俺らとはなんか違う」
と言う気持ちになり、
思わず写真を撮りました。
H.N. ジョージ・ルーカス |
博士 |
ある日、会社に行くと、
突然こんな部下が出来たのか‥‥ |
アジコ |
これを読んでるみなさんにも、
明日、突然こんな部下が出来るかもしれないわよ。 |
アジオ |
人生、
油断できないね! |
博士 |
しかし、たしかにこの人、
ワシらとなんか違うな‥‥ |
アジオ |
この顔を見たとき、川底の石を裏返したときと
似た印象を受けたよ。 |
アジコ |
わたしがこの顔を見てまず思いついた言葉は
「生き残り」。
なんの生き残りかは分からないけど‥‥ |
アジオ |
新人らしからぬ
経験値を感じるね。 |
博士 |
とにかくあらゆる戦場を
渡り歩いてきたんじゃろうな。 |
アジオ |
彼が味方でよかったよ、
敵ならこれほど恐ろしい敵はいない‥‥ |
アジコ |
メガネのくもり具合が、
独特だわ。 |
アジオ |
汚れでくもっているというより、
うっすら脂の膜が張っているって感じだね。 |
アジコ |
これも
戦場の知恵かしら? |
アジオ |
おそらくね。
脂で水滴をはじき、
常に視界を確保するという‥‥ |
博士 |
しかし、味写もここに来て、
また新たなステージにたどり着いたようじゃな。 |
アジオ |
なに?
新たなステージって。 |
博士 |
顔じゃよ。
やはりこの世で一番味わい深いのは、
人の顔じゃ。 |
アジコ |
たしかにひとの顔ほど
情報が詰まっている被写体はないわよね。 |
博士 |
読者の諸君!
肖像権が取り沙汰されているいまだからこそ、
人の顔面を再評価しようではないか! |
アジオ |
それでは、
お次も濃い味の顔写真です! |
アジコ |
H.N. りえざんさんの作品ね! |