アジオ |
なんて情報過多な
味写なんだ! |
アジコ |
誰もが知ってる世界遺産をバックに、
やたら主張の激しい人物たちが大集合してるわ! |
博士 |
しかも、それらに
全く統一感が感じられん! |
アジオ |
ホントだ!
お互いが互いの魅力を
ことごとく打ち消し合って! |
アジコ |
どこにも着地点の見いだせない、
不思議な写真になってるわ! |
博士 |
まったくじゃ。
ピラミッド、スフインクスという
最高の被写体をとらえながらも、
結果的に印象に残るのは
必要以上のキメポーズをとる男性と、
水木しげる先生が描いたような
手前のオバサンだけなんじゃからな。 |
アジコ |
豪華な食材が一瞬にして
ジャイアンシチューになった感じね。 |
アジオ |
日米のバカ学生が合作した
自主映画のポスターみたいだね。 |
博士 |
ふむ。
インディージョーンズと水木妖怪が
ひとつの画面に収まるとはな‥‥
これだから味写は油断できんのじゃ! |
アジオ |
いったいなにを指さしてるんだろうね。
この外人。 |
博士 |
面白い看板でも
見つけたんじゃないかな? |
アジコ |
VOWに送るのよ。 |
アジオ |
手前のオバサンは
なぜこんなに辛そうに? |
博士 |
面白い看板が
見つからなかったんじゃろう。 |
アジコ |
じゃあ、
VOWに送れないわね。 |
アジオ |
なんでこの人たちはエジプトまで来て、
面白い看板のことばっかり気にしてるんだよ! |
アジコ |
みんなVOWが大好きだからでしょ!
決まってるじゃない! |
博士 |
しかし面白い看板を探すあまりに、
自分たちが面白くなってしまったとは‥‥
なんとも皮肉な結果じゃな。 |
アジオ |
このメンバー4人は
面白い看板を見つけるために
世界を回っているの? |
アジコ |
いいえ。
他にもうひとつ大切な目的があるのよ。 |
博士 |
なんじゃ?
その目的は。 |
アジコ |
旅を通じて本当の恋人を見つけるのよ。
相手が見つかるまで彼らは
同じワゴンで世界中を旅するのよ。 |
博士 |
ラブワゴンか! |
アジオ |
じゃあ彼女たちの恋の成就を祈りながら、
次の作品です。 |
アジコ |
お次はハンドル・ネーム、
I.Kさんからの作品で〜す! |