|

 |
耳部長 |
ナンシー関 |
朝日新聞社 ¥546(税込) |
 |
|
オカマの切り口ってあるでしょ。
ちょっとイジワル、だけど、
イジワルの根底には愛情があるっていう。
心底嫌いなものは貶さない。
嫌いなものは無視する。
だけど、愛らしくって許せて、
可愛らしいなと思うものを、
ぐいぐいぐいーっと突っ込んで
笑いを取っていくのがオカマ魂じゃない?
ナンシー関の本はね、見事にオカマなんだよ。
彼女がずっと連載していた中で一番有名なのは、
『テレビ消灯時間』だけど、
この『耳部長』も、いいの。
一番情けない人たちの情けない指摘なの。
『耳部長』を読みながらトイレにしゃがんでると
便通がよかったので、そういう意味でもいいの。 |
|
|